セカンド・オピニオンの実施について

 当院では、腎癌を始めとする泌尿器科がんのセカンド・オピニオンを実施しております。
本来ならば、主治医の先生とよく相談して、十分納得した上で、治療を受けて
頂くのが一番ですが、勤務医は、ともすると時間に追われ、十分な説明や患者さんにわかりやすい説明ができない事もあるようです。患者さんも遠慮して、十分な説明を求めず、何かよくわからないまま、治療を受けている事もままあるように思います。
 これは、非常に不幸な事で、先々、医師との意思の疎通が取れなくなったり、治療に疑心暗鬼となったりする元と考えられます。特にがんの場合、はじめに、医師との相談が、非常に重要になってくるものと思われます。
 以下に、どういった点が、大事になってくるかを例として示してみます。

1) 腎癌の場合
イ)開腹手術にするのか、腹腔鏡手術にするのか?また、腎部分切除にして
  腎臓を残す事はできないのか?
ロ)腎臓を一つ取ってしまった場合、後の生活に支障はないのか?残った腎
  臓に、がんはできないのか?
ハ)手術後に、再発予防の治療はしなくてよいのか?
ニ)転移巣が発見された時、手術的に切除すべきなのか?薬物療法をすべき 
  なのか?
ホ)薬物療法を選択する場合、何を選択すればよいのか(高額ですが、新規免
疫療法の薬剤も認可が下りました)?

2) 膀胱癌の場合
イ)内視鏡手術で腫瘍を切除後に、再度、内視鏡手術(セカンドTUR)を勧め
  られたが、どうしていいかわからない。
ロ)再発予防で、BCG等の薬剤の膀胱内注入を勧められたが、どうしてよ             
    いかわからない。
  ハ)膀胱癌が浸潤しており、膀胱全摘を勧められたが、決められない。
    膀胱を取らなければどうなるのか?膀胱を取った後の尿路変更はどういったものがあるか(自然排尿型もあります)?

3) 前立腺癌の場合
イ)PSAが正常より高く、前立腺癌が疑われ、生検を勧められたが必要かど
  うかわからない。
ロ)前立腺癌が確定したが、手術、内分泌、放射線の各治療法で、どれを選
択して良いかわからない。
 ハ)手術を選択したが、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術のどれを選択
   して良いかわからない。
 二) 治療後にPSAが再上昇した場合、いかなる治療法を選択すべきか(近年は
新規のホルモン剤や抗癌剤を含め、いろいろな薬剤が選択できます)?

 その他、腎盂・尿管癌や精巣癌でも、いろいろな問題点があると思われます。
それぞれ、患者さんの生活の質にもかかわる大きな問題です。

 以上のような事で、お悩みの方、主治医から、納得のいく説明が得られていないと思われる方のために、セカンド・オピニオンの時間を設けております。
 月、火、木、金の12時30分より、御説明させて頂いております。料金は\5,400で、要予約です。できましたら、おかかりの病院より、資料を貸し出して頂いた方が、より正確に御説明できると思います。
 いずれにしましても、悩んだままや納得のいかないままの治療は、早く止めて、すっきりとした形での治療が望まれます。
 
  

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